エキゾチックレザーの中でも一際独創的なガルーシャ。
革製品好きにはたまらない素材ですよね。
そして、同じく革製品好きが気にするのがエイジング(経年変化)でしょう。
毎日使っていく内に、歴史が刻まれていくエイジングは、革製品を使う醍醐味の一つでしょう。
しかし、ガルーシャはあまりエイジングには向かないという声もあります。
そこで今回は、ガルーシャは本当にあまりエイジングしないのか?ガルーシャでエイジングを楽しむならおすすめの製品はあるのか?
という事について見ていきたいと思います。
ガルーシャのほとんどはエイジングしにくいけど
先に結論から言いますと、やはりガルーシャのほとんどはエイジングしにくいです。
※一部エイジングを楽しめるガルーシャもありますので、それは後程説明します。
牛革や馬革といった一般的に思い浮かべるレザーは主成分がタンパク質である事に対して、ガルーシャの主成分はカルシウムです。
人間でいうと、歯に近い素材である為、ガルーシャは非常に丈夫なんですね。
傷もつきにくく、その丈夫さから「牛革20年、エイ革100年」と良く言われます。
それだけ丈夫である事から、ガルーシャはエイジングに向かないと言われます。
しかし物によってはエイジングを楽しむ事ができるガルーシャもありますので紹介したいと思います。
ガルーシャでエイジングを楽しむなら
ガルーシャのエイジングで特徴的な物は、中央の白い部分が浮き出てくる所です。
この中央の白い部分は「スターライト」や「天眼」と呼ばれています。
ここはエイの背中の中心部分である少し飛び出ている突起が、摩擦によって色が剥がれてきた状態です。
この突起の部分は1匹のエイから1か所しか取れない為、この部分を中心にして作った財布は特に人気があります。
このスターライトが見えてくると、「願いが叶う」というジンクスもあり、ロマンティックな模様とも言えるでしょう。
ですが、全てのエイ革でこのスターライトを楽しむ事ができるワケではありません。
ポイントは以下の通りです。
一般的な牛革などのエイジングは、染料染めの方が楽しめる印象が強いですが、スターライトの場合は表面の染色が剥がれて、エイ本来の色が出てくる事によるエイジングなので、表面だけを染めている顔料染めのアイテムの方が、スターライトを楽しむ事ができます。
また、エイ革の加工には、表面を削って仕上げたポリッシュ加工と、表面の凹凸を活かしたキャビア加工がありますが
表面が平らではない、キャビア加工の方がエイジングを楽しみやすいと言えるでしょう。
これらの条件をしっかりと満たしているガルーシャはバハリ(bahali)というブランドにいくつか存在しています。
バハリの中には、エイジングに不向きなポリッシュ加工の物と、エイジング向きのキャビア加工の物がありますので、いくつかエイジング向きのアイテムを紹介したいと思います。
ガルーシャ 長財布 ラウンドファスナー キャビア
スターライトになる部分を正面に持ってきた贅沢なラウンドファスナー財布です。
ガルーシャ 長財布 L字ファスナー キャビア
こちらもスターライトの部分を中央に持ってきたL字ファスナータイプの財布です。
ガルーシャ マルチケース
小ぶりなマルチケースなのに、スターライトの部分を贅沢に使用したモデルです。
小銭入れやカード入れ、セカンド財布として持ち歩く事ができますね。